「シマリスっていくらするの?」
「生体は安いらしいけど、総額だといくら?」
「そもそも、いつでも買えるの?」
シマリスの値段は、生体だけなら15,000〜30,000円。小動物の中では手の届きやすい価格です。ただしケージなどの用品を揃えると、初期費用は合計4〜7万円になります。しかもシマリスには「春と秋にしか出回らない」という、ほかのペットにはあまりない事情も。
この記事では、シマリスの値段(生体価格)から初期費用・月々の維持費・生涯費用まで、「飼うのに全部でいくらかかるか」を整理しました。飼育全般についてはシマリスの飼い方まとめもあわせてご覧ください。
目次
シマリスの生体価格の相場
ペットショップで1万円台の値札を見て「意外と安い!」と思ったら、隣に並んでいるケージのほうが高かった——シマリスのお迎えでよくある光景です。まずは生体そのものの相場から押さえましょう。
日本で流通しているシマリスは、ほぼすべてがシベリアシマリス(学名: Tamias sibiricus)。朝鮮半島から輸入されてきた経緯で「チョウセンシマリス」の名前で売られていることもありますが、呼び方が違うだけで同じシベリアシマリスの仲間です。
| タイプ | 値段の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ノーマル(縞模様) | 15,000〜30,000円 | 流通の中心。店や時期で幅がある |
| ホワイト(白いカラー変異) | 40,000〜60,000円程度 | 流通量がかなり少なく、出会えたら幸運 |
ホワイトシマリスは全身が白っぽい毛色のカラー変異で、希少性からノーマルの2倍前後の値が付きます。とはいえ、ハリネズミやフクロモモンガのように何十種類ものカラーが流通しているわけではないので、シマリスの値段は「基本はノーマルの15,000〜30,000円」と覚えておけば大丈夫ですよ。
入手できる時期と値段の関係
シマリスの値段を調べるうえで見落としがちなのが、そもそも年中買える動物ではないこと。繁殖期が年1回しかないため、店頭に並ぶ時期が限られています。
| 時期 | 流通の傾向 |
|---|---|
| 3月末〜5月(連休前後) | 春生まれの子が一斉に並ぶメインシーズン。選べる個体が多い |
| 9月頃 | 第2のシーズン。流通は春より控えめで、「タイガー期」(冬眠準備の本能で気が荒くなる時期)に重なりやすい |
春と秋で値段が大きく変わるわけではありません。違うのは選べる個体の数です。シーズンを逃すと次の入荷まで半年近く待つことになるので、気になるお店には入荷予定を事前に問い合わせておくと確実です。
初めて飼う方には春のお迎えをおすすめします。夏から秋にかけてゆっくり慣らす時間が取れるため、初めてのタイガー期(秋に冬眠準備の本能で気が荒くなる時期)も、ある程度信頼関係ができた状態で迎えられるからです。
購入先別の価格帯
同じノーマルカラーなら、価格帯はどこで迎えてもそれほど変わりません。違いが出るのは、健康状態の説明や飼育相談といった「安心材料の多さ」のほうです。
| 購入先 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 総合ペットショップ | 15,000〜30,000円 | 流通の中心。春・秋の入荷シーズンに並ぶ |
| エキゾチックアニマル専門店 | 20,000〜30,000円 | 個体の状態や飼い方の説明が丁寧。ホワイトを扱うことも |
| 即売会・イベント | 15,000〜25,000円 | ブリーダーと直接話せる。行く前に相場と飼育条件の下調べを |
どこで購入する場合も、販売業者には動物の現物を直接見せ、対面で飼育方法などを説明する義務があります(動物愛護管理法第21条の4)。現物を見せずに生体を宅配で送ってくるような販売は違法です。値段がどれだけ魅力的でも利用しないでください。
選ぶときは値段より先に、目の輝き・毛並み・動きの活発さをチェック。安さだけで状態の良くない子を迎えてしまうと、浮いたはずの差額を医療費で何倍も払うことになりかねません。
初期費用の内訳
生体と一緒に揃える用品を含めた初期費用の全体像がこちら。シマリスのお迎え準備ガイドで紹介している必須用品を、お金の面から整理したものです。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 生体(シマリス) | 15,000〜30,000円 |
| ケージ | 8,000〜20,000円 |
| 巣箱・止まり木 | 3,000〜5,000円 |
| 回し車 | 2,000〜5,000円 |
| 給水ボトル・食器 | 1,000〜2,000円 |
| 床材・初回フード | 2,000〜3,000円 |
| 温湿度計 | 1,000〜2,000円 |
| 初期費用合計 | 約40,000〜70,000円 |
最大の出費はケージです。シマリスは1日に数km走るほど運動量が多く、上下運動が大好きな動物。幅60cm×奥行40cm×高さ100cm以上の金属製ケージが基本で、ここを節約して小さいものを選ぶと、結局買い替えることになります。ケージ選びとレイアウトはシマリスの飼育環境ガイドで詳しく解説しています。
冬の温度管理用にヒーターとサーモスタットを追加する場合は、別途数千円〜1万円ほど見ておくと安心です。
月々の費用
お迎え後に毎月かかる費用は、それほど大きくありません。
| 項目 | 月額費用 |
|---|---|
| フード(シードミックス・ペレット) | 1,000〜2,000円 |
| 野菜・果物・おやつ | 500〜1,000円 |
| 床材・消耗品 | 500〜1,000円 |
| 月々の合計 | 約2,500〜4,000円+電気代 |
フード代を浮かせたくなっても、安いシードミックスだけに頼るのはやめましょう。ヒマワリの種ばかり食べて肥満や脂肪肝になれば、節約額の何倍もの治療費がかかります。何をどんなバランスで与えるかはシマリスの餌と食事ガイドを参考にしてください。
もうひとつの隠れた固定費が電気代です。シマリスの適温は20〜25℃で、10℃を下回ると疑似冬眠のリスクがあるため、冬はエアコンや保温器具が、夏は冷房が欠かせません。季節による波はありますが、年間を通じて月1,000〜3,000円程度の上乗せを見込んでおきましょう。
年間・生涯費用の試算
月々の費用に電気代と健康診断を足すと、年間ではおよそ5万〜10万円。そしてシマリスの寿命は飼育下で6〜10年と、小動物の中ではかなりの長寿です。ハムスターの2〜3年と比べると、付き合う年数はおよそ3倍になります。
仮に8年間飼育した場合の試算がこちらです。
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 初期費用(生体+用品一式) | 40,000〜70,000円 |
| 月々の維持費 × 96ヶ月 | 240,000〜384,000円 |
| 電気代の上乗せ × 96ヶ月 | 96,000〜288,000円 |
| 医療費(健康診断+突発的な治療) | 50,000〜150,000円 |
| 8年間の合計 | 約43万〜89万円 |
「1万円台で買える小動物」のイメージからすると、なかなかの金額ですよね。でもこれは裏を返せば、それだけ長く一緒にいられるということ。寿命を延ばす飼い方はシマリスの寿命と長生きのコツで詳しく解説しています。
医療費の目安
生涯費用の中でいちばん読みにくいのが医療費です。シマリスは犬猫メインの動物病院では診てもらえないことが多く、エキゾチックアニマル対応の病院にかかることになります。
- 健康診断:1回5,000〜10,000円程度。年1〜2回が目安
- 診察+処置・投薬:1回1万円前後が目安。症状が重いと数万円になることも
シマリスがかかりやすいのは、前歯が伸びすぎる不正咬合や、カビによる皮膚糸状菌症など。小さな体は病気の進行が早く、「様子見」が一番高くつきます。症状のサインや受診の目安はシマリスの病気と健康管理にまとめています。
病院は「エキゾチックアニマル 診療+地域名」で検索するか、アニコムどうぶつ病院検索で探せます。お迎え前に電話で「シマリスを診られますか?」と確認しておくのが鉄則です。
費用を抑えるコツとペット保険
無理なく費用を抑えるコツ
- ケージは最初から適切なサイズを買う:小さいケージからの買い替えがいちばんの無駄遣い
- フード・床材はまとめ買い:単価が下がる。ただし開封後は鮮度が落ちるので使い切れる量で
- 冬の電気代は断熱で対策:窓の断熱シートやケージの置き場所の工夫で保温効率が上がる
- 偏食させない:医療費は生涯費用の最大の変動要素。毎日の食事管理が実は一番の節約
- 年1〜2回の健康診断は削らない:早期発見が結果的に治療費を抑える
ペット保険は入るべき?
シマリスが加入できるペット保険は、実はごくわずか。大手の保険は犬猫(プラスうさぎ・鳥・フェレットまで)が対象のことが多く、リスは対象外がほとんどです。
数少ない選択肢がSBIプリズム少短の小動物向けプランで、リスも対象に含まれ、購入経路を問わず加入できます。保険料の目安は月2,000〜3,000円、年間にすると約3万円です。
一方で、シマリスの治療費は1回1万円前後で収まるケースも多いもの。年3万円の保険料を払う代わりに、同じ規模の毎月2,000〜3,000円(年間2.4万〜3.6万円)を医療費として積み立てる選択も十分合理的です。ちなみに筆者のまりえは、HAGU CAFEで一緒に暮らすハリネズミやフクロモモンガたちに保険はかけていません。動物の種類は違っても、小動物の医療費への備え方としては同じ考え方が使えます。どちらが正解というものではないので、家計に合わせて決めてくださいね。
よくある質問
シマリスの値段はいくらですか?
ノーマルカラーで15,000〜30,000円が相場です。白い毛色のホワイトシマリスは流通が少なく、40,000〜60,000円程度と割高になります。生体のほかにケージなどの用品代が2〜4万円ほどかかるため、お迎えの総額は4〜7万円が目安です。
シマリスはいつ買えますか?
繁殖期が年1回のため、店頭に並ぶのは3月末〜5月と9月頃の年2回が中心です。夏や冬はほとんど流通しません。初めて飼う方は、慣らす時間をゆっくり取れる春のお迎えがおすすめです。
シマリスの飼育には毎月いくらかかりますか?
フード・野菜やおやつ・床材などの消耗品で月2,500〜4,000円+電気代が目安です。適温の20〜25℃を保つ必要があるため、冬場は保温のための電気代が月1,000〜3,000円ほど上乗せされます。
シマリスの生涯費用はどれくらいですか?
シマリスの寿命は飼育下で6〜10年です。8年間飼育した場合の試算では、初期費用・維持費・電気代・医療費を合わせて約43万〜89万円になります。
シマリスにペット保険は必要ですか?
シマリスが入れる保険は少なく、SBIプリズム少短の小動物向けプラン(リス対応・購入経路を問わず加入可)が数少ない選択肢です。保険料は月2,000〜3,000円が目安。治療費が1回1万円前後で収まることも多いため、保険に入らず毎月積み立てて備える選択も合理的です。
相場より安すぎるシマリスは避けるべきですか?
極端に安い場合は、健康状態に不安があるか、動物取扱業の登録がない違法販売の可能性があります。販売者の登録番号と対面での説明があるかを必ず確認し、目の輝き・毛並み・動きの活発さをチェックしてからお迎えしましょう。
まとめ
- 生体価格は15,000〜30,000円、ホワイトは40,000〜60,000円程度
- 出回るのは春(3月末〜5月)と秋(9月頃)のみ。初心者は春のお迎えを
- 初期費用は合計約4〜7万円、月々は約2,500〜4,000円+電気代
- 寿命は6〜10年。生涯費用は約43万〜89万円(8年試算)
- 医療費に備えるなら、保険(実質SBIプリズム少短の一択)か毎月の積み立てを
シマリスの値段で本当に見るべきは、値札の数字よりも「10年近い付き合いを支えられる予算かどうか」。そこさえクリアできれば、頬袋いっぱいにエサを詰め込む姿を毎日眺められる、長くて幸せな生活が待っています。準備の具体的な進め方はお迎え準備ガイド、飼育の全体像は飼い方まとめをご覧ください。











